本棚のある街へ

Travel & Architecture

本棚のある街へ

世界の図書館をめぐる旅の記録。建築と本が交差する場所で、 時間の流れが少しゆっくりになる気がする。

122 篇の記録
京都府立図書館のイメージ
·京都府京都市左京区岡崎成勝寺町

外壁だけが、明治のまま——京都府立図書館

平安神宮の大鳥居のそばに建つ京都府立図書館。正面の外壁だけが、1909年に武田五一が設計した煉瓦造の姿をとどめている。阪神・淡路大震災で損傷した旧館は、ファサードを残して建て替えられた。源流をたどれば1873年の「集書院」——日本で最初の公立の公開図書閲覧施設にたどり着く。

京都府観光地近く
滋賀県立図書館のイメージ
·滋賀県大津市瀬田南大萱町

130万冊に、35席——滋賀県立図書館

蔵書130万冊に対して、閲覧席はわずか35席。持ち込みの自習もできない。滋賀県立図書館は、館内で読ませることを前提にしていない図書館だ。その代わり滋賀県は、県民1人当たりの貸出数で長く全国1位を走ってきた。1980年に着任した一人の館長が、この県の図書館を作り変えた。

滋賀県駐車場あり併設施設あり
三重県立図書館のイメージ
·三重県津市一身田上津部田

自習ができない県立図書館——三重県立図書館

三重県立図書館は、自習のための座席を用意していない。館内の席は、あくまで資料を読む人のためのものだ。1947年に知事が掲げた「県立図書館を総合的な文化施設に」という構想は、47年かけて三重県総合文化センターというかたちで実現した。ホールも生涯学習センターも放送大学も同居する、その一翼にこの図書館はある。

三重県駐車場あり併設施設あり
静岡県立中央図書館のイメージ
·静岡県静岡市駿河区谷田

児童書のない県立図書館——静岡県立中央図書館

静岡県立中央図書館には絵本も児童書もない。子ども向けの機能は別の場所へ移され、この館は大人が調べるための場所に振り切っている。前身は1925年開館の「静岡県立葵文庫」。江戸幕府から引き継いだ貴重書を抱えるこの図書館は今、移転計画が大きく揺れるなかで、老朽化した建物を使い続けている。

静岡県駐車場あり学習室あり
岐阜県図書館のイメージ
·岐阜県岐阜市宇佐

世界の地図を集めた県立図書館——岐阜県図書館

岐阜県図書館の最大の特徴は、約16万点におよぶ地図コレクションだ。1995年の開館時に「世界分布図センター」を備え、書誌情報システムと並んで分布図情報システムを稼働させた。センターは2010年に閉じたが、2026年8月、1階ロビーに新しい地図ギャラリーが開いた。設計は最高裁判所も手がけた岡田新一。

岐阜県駐車場あり学習室あり
県立長野図書館のイメージ
·長野県長野市若里

本を読むだけの場所を、やめた3階——県立長野図書館

3階のフロアをまるごと「信州・学び創造ラボ」にした県立長野図書館。会話もグループワークもモノづくりもできる一方、2階には「サイレント・コクーン」という静寂の区画がある。音でゾーニングされた館だ。さらに県内全市町村と組んだ電子図書館「デジとしょ信州」まで走らせている。

長野県駐車場あり学習室あり
山梨県立図書館のイメージ
·山梨県甲府市北口

静かにしなくていい県立図書館——山梨県立図書館

甲府駅北口から徒歩3分、2012年開館の山梨県立図書館。愛称は「かいぶらり」。コンセプトは「情報のフードコート」で、館内では会話ができる。静寂を旨とした先代の館を建て替えて生まれたこの図書館は、図書館という場所の定義そのものを更新しにきている。

山梨県駐車場あり学習室あり
福井県立図書館のイメージ
·福井県福井市下馬町

『100万回死んだねこ』を探してくれる場所——福井県立図書館

「100万回死んだねこ」「一週間の朝ごはん」——利用者のうろ覚えを司書が正解にたどり着かせた記録が、福井県立図書館の「覚え違いタイトル集」だ。2007年の公開以来SNSで話題を呼び、書籍化までされた。7ヘクタールの敷地に図書館・文書館・文学館を収めた、レファレンスの県立図書館である。

福井県駐車場あり学習室あり
富山県立図書館のイメージ
·富山県富山市茶屋町

市立図書館を飲み込んで生まれた館——富山県立図書館

1940年、紀元二千六百年記念事業として設立された富山県立図書館。1943年には富山市立図書館を併合し、辰野金吾設計の館舎ごと引き継いだ。だが1945年の富山大空襲で全焼。戦後に再建され、1969年に呉羽山西麓へ移る。そして1970年、市立図書館が県立から分離独立する——のちにTOYAMAキラリになる館だ。

富山県駐車場あり学習室あり
新潟県立図書館のイメージ
·新潟県新潟市中央区女池南

潟のほとりの「ぶっくスワン」——新潟県立図書館

1915年創立、100年を超える歴史を持つ新潟県立図書館。現在の館は鳥屋野潟公園の広い敷地に建つ3代目で、県立文書館・生涯学習推進センターと同じ建物に同居している。白鳥の飛来する潟にちなんだ愛称は「ぶっくスワン」。緑に囲まれた約250席、Wi-Fiと電源とカフェが揃い、1日こもれる県立図書館だ。

新潟県駐車場あり学習室あり
埼玉県立久喜図書館のイメージ
·埼玉県久喜市下早見

本を「届ける」ほうの県立図書館——埼玉県立久喜図書館

熊谷と分野を分け合う、埼玉県立図書館のもう一方。久喜が担当するのは自然科学・技術・芸術・言語・文学、そして健康・医療情報と読書バリアフリー。県立図書館としては全国でも早い時期から、活字を読むのが難しい人へ本を届け続けてきた館だ。この機能も2032年度の集約対象になっている。

埼玉県駐車場あり学習室あり
埼玉県立熊谷図書館のイメージ
·埼玉県熊谷市箱田

開架46万冊を歩けるうちに——埼玉県立熊谷図書館

埼玉の県立図書館は、熊谷と久喜が分野を分け合う2館体制。熊谷は人文社会系と埼玉資料を担い、閉館した浦和図書館の資料も引き継いで約100万冊を抱える。昭和の校舎のような建物だが、2032年度を目処に2館は熊谷市中心部の「非来館型」新県立図書館へ集約されることが決まった。開架を歩き回れる時間は、そう長くない。

埼玉県駐車場あり学習室あり
千葉県立中央図書館のイメージ
·千葉県千葉市中央区

メタボリズム建築が見る最後の夏、亥鼻山の斜面に立つ知の砦——千葉県立中央図書館

1892年開館、千葉県内最初の図書館をルーツに持つ千葉県立中央図書館。現在の館舎は建築家・大高正人による戦後モダニズム建築の傑作で、DOCOMOMO JAPANにも選定されているが、老朽化により青葉の森公園への統合移転が進んでいる。

千葉県駐車場あり学習室あり
ターントクルこども館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·静岡県焼津市

雁行するファサードが、駅前に賑わいを呼び戻す——ターントクルこども館「やいづ えほんと」

「たくさんくる」という焼津の方言から名付けられた、駅前商店街の突き当りに立つ子育て支援施設。1・2階の絵本図書館「やいづ えほんと」、3・4階の焼津おもちゃ美術館からなる。ジグザグに折れる「雁行ファサード」と半屋外空間が、街の人の流れを建物の中へ引き込む。このシリーズ・北から南への全30館、最後の1館。

静岡県こども図書館入館無料
神奈川県立図書館本館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·神奈川県横浜市西区

前川國男に捧げた、有孔木パネルの新本館——神奈川県立図書館 本館

ル・コルビュジエに師事した初の日本人建築家・前川國男が1954年に手がけた旧本館は、現在「前川國男館」として改修工事のため休館中。2022年、その意匠を受け継ぐ新本館が開館した。前川建築の象徴「ホローブリック」を有孔木パネルとして翻訳し、猿田彦珈琲が公共施設として初出店。過去と未来をつなぐ、紅葉ケ丘の図書館。

神奈川県建築美カフェ併設
なかまちテラスの外観イメージ(AIによるイラスト)
·東京都小平市

ガラス越しの光が、公民館と図書館を溶かし合う——小平市立仲町図書館 なかまちテラス

プリツカー賞建築家・妹島和世が「小平に祖母が住んでいた縁があり、ぜひ設計したい」と公募プロポーザルに応え手がけた複合施設。「建物と緑と人々の活動が混ざり合う公園のような施設」がコンセプト。ガラス張りの外観は、昼は光を集め、夜は施設内から街を照らす。「仲町を照らす」の意味を込めた愛称の通りだ。

東京都建築美カフェ併設
杉並区立中央図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·東京都杉並区

「共生」の建築家が、緑に包ませた銀色の図書館——杉並区立中央図書館

「自然と建築の共生」を掲げた国際的建築家・黒川紀章が、1982年、杉並区制施行50周年を記念して設計した図書館。シルバーで統一された都会的な外観を、玄関脇のヒマラヤスギをはじめとする緑が優しく包み込む。隣接する読書の森公園には、日本国内でここにしかないマハトマ・ガンジー像が立つ。

東京都建築美YAルームあり
早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)の外観イメージ(AIによるイラスト)
·東京都新宿区

木のトンネルが、時空をつなぐ——早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)

村上春樹の小説にしばしば登場する、別の時空をつなぐ「トンネル」。隈研吾はそのモチーフを、早稲田キャンパス4号館を貫く木のスクリーンとして建築に翻訳した。ユニクロ柳井正が改築費約12億円を全額寄付。地下から1階へ続く「階段本棚」は、この建物のシンボルだ。

東京都建築美入館無料
飯能市立図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·埼玉県飯能市

西川材の大きな柱が支える、森林文化都市の図書館——飯能市立図書館

「森林文化都市」を宣言する飯能市らしく、地元産の「西川材」を天井、壁、カウンター、書架にまでふんだんに使った図書館。2013年開館、設計は石本建築事務所と藤原建築アトリエ。天井高のある大空間を、見たことのない太さの木の柱が支える。天覧山や能仁寺への登山口にも近い、山あいの図書館。

埼玉県建築美木造建築
さいたま市立大宮図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·埼玉県さいたま市大宮区

区役所の中に、螺旋状の吹き抜けが降りてくる——さいたま市立大宮図書館

旧大宮合同庁舎の解体から新庁舎の設計・建設、20年の維持管理までを一括して民間に委ねるPFI事業として実現した、大宮区役所内の図書館。1階から3階まで3つの吹き抜けが連なり、スパイラル状のオープン空間が人々の交流を促す。氷川参道のすぐそばという、「過去」と「未来」を結ぶ立地に立つ。朝9時から夜9時30分まで、ほぼ無休で開き続ける。

埼玉県駅チカPFI事業
那須塩原市図書館みるるの外観イメージ(AIによるイラスト)
·栃木県那須塩原市

森をテーマにした、駅前の本の空間——那須塩原市図書館 みるる

新幹線開業で賑わいを失った黒磯駅前を、もう一度人が集まる場所に。栃木県出身の建築家・伊藤麻里が率いるUAoが設計し、グッドデザイン賞を受賞した「森」をテーマにする図書館。天井いっぱいにそびえる本棚、約400席の閲覧スペース、牧場直営カフェまで、1日中過ごせる駅前図書館。

栃木県駅チカ建築美
茨城県立図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·茨城県水戸市

議事堂から図書館へ、日建設計の転生建築——茨城県立図書館

1969年、日建設計が手がけた茨城県議会議事堂。県庁移転で役目を終えたこの建物を、2001年、耐震補強と内外装改修を経て図書館に転生させた。政治の舞台だった議場が、約102万冊の本に囲まれる読書空間に変わった。日本三名園・偕楽園や磯崎新の水戸芸術館も徒歩圏内という、水戸の中心地に立つ。

茨城県近代建築駅チカ
須賀川市中央図書館tetteの外観イメージ(AIによるイラスト)
·福島県須賀川市

床をずらして積み上げた、まちを歩くような図書館——須賀川市中央図書館 tette

東日本大震災で本庁舎が全壊した須賀川市。街の中心に、図書館を核として生涯学習・子育て支援・円谷英二ミュージアムまでを束ねる複合施設が生まれた。床を少しずつセットバックしながら積み重ね、街を歩くように館内を回遊できる構造。ウルトラマンの生みの親・円谷英二の故郷らしい、遊び心も詰まっている。

福島県震災復興建築美
米沢図書館ナセBAの外観イメージ(AIによるイラスト)
·山形県米沢市

5階まで貫く吹き抜け、雪国の「本の広場」——市立米沢図書館 ナセBA

年間累積積雪10mに達することもある豪雪地帯・米沢。名君・上杉鷹山の名言「なせば成る」から名付けられた複合施設は、5階まで貫く巨大な吹き抜けに本棚を纏う。1階が市民ギャラリー、2階から上が図書館という構成で、冬でも明るく暖かい市民の居場所を目指した。

山形県建築美駐車場あり
由利本荘市中央図書館カダーレの外観イメージ(AIによるイラスト)
·秋田県由利本荘市

旧総合病院跡地に、鳥海山を望む文化拠点——由利本荘市中央図書館「カダーレ」

「仲間に入って」を意味する方言「かだれ」から名付けられた複合施設。建築家・新居千秋が設計し、日本建築家協会賞、東北建築賞、BCS賞と主要な建築賞を総なめにした。文化ホール、プラネタリウム、図書館が一体になった、由利本荘の新しい顔。

秋田県建築美複合施設
南三陸町図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·宮城県本吉郡南三陸町

津波で失われた図書館が、南三陸杉で還ってきた——南三陸町図書館

東日本大震災の津波で全壊した公民館と図書館。8年後の2019年、南三陸杉をふんだんに使った木造の生涯学習センターとして再建された。設計は八重樫直人+ノルムナルオフィス。派手な造形ではなく、住宅のスケール感を積み重ねた「家にいるような」空間が、静かに町の日常を支えている。

宮城県震災復興木造建築
こども本の森 遠野の外観イメージ(AIによるイラスト)
·岩手県遠野市

旧呉服屋の梁を残した、螺旋階段の本の森——こども本の森 遠野

「東北の復興のシンボルは子どもたちの未来である」——安藤忠雄がその想いをカタチにし、遠野市に寄贈した施設。築120年の旧呉服屋の梁と柱を残しながら、中央に螺旋階段がそびえる吹き抜けの閲覧室を組み込んだ。カッパ淵や遠野物語で知られる民話の里に、大阪・中之島に続く「こども本の森」2館目が立つ。

岩手県建築美入館無料
札幌市図書・情報館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·北海道札幌市

本を貸さない図書館、という発明——札幌市図書・情報館

日本十進分類法を捨て、「WORK」「LIFE」「ART」という独自の棚立てで本を並べる。そして本の貸し出しを行わない「課題解決型図書館」。さっぽろ創世スクエアの中に生まれた、仕事や暮らしの課題にそのまま効く図書館。建物のデザインというより、発想そのものが建築的な一館。

北海道貸出なし駅チカ
北九州市立中央図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·福岡県北九州市

小倉城に正対する、かまぼこ屋根——北九州市立中央図書館

プリツカー賞建築家・磯崎新が1974年に手がけた1970年代の代表作。かまぼこ形の半円筒ヴォールトが並列し、湾曲し、切断されながら全体を形作る。正面階段はまっすぐ小倉城に向けられている。三浦梅園の思想図から着想したステンドグラスまで、隅々に意味が込められた建築。

福岡県建築美自習室あり
雲の上の図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·高知県高岡郡梼原町

靴を脱いで、森の中へ——梼原町立図書館「雲の上の図書館」

標高1,455mの四国カルストに抱かれた「雲の上の町」梼原。隈研吾が手がけた図書館は、館内で靴を脱いで過ごす。柱や壁から枝のように木材が伸び広がり、まるで森の中にいるような読書空間。ボルダリング設備とカフェも併設した、隈研吾建築群の中核施設。

高知県建築美土足禁止
大阪府立中之島図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·大阪府大阪市

住友家が寄付した、銅葺きドームの図書館——大阪府立中之島図書館

明治37年、住友家第15代当主が図書館建物と図書購入資金をまるごと寄付して生まれた図書館。石造り三層、銅葺きのドームがそびえる重要文化財の館内には、大阪の古文書とビジネス書が今も現役で並ぶ。伊東豊雄や隈研吾のモダン建築が続いたこのシリーズに、明治のネオバロックが加わる。

大阪府建築美重要文化財
金沢海みらい図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·石川県金沢市

6,000個の丸窓が包む、ケーキの箱——金沢海みらい図書館

縦横45メートル、高さ19メートルの真っ白な箱に、約6,000個の丸窓。「世界で最も美しい公共図書館25選」に選ばれた金沢のランドマークは、北前船で栄えた港町にひっそりと立っている。設計コンセプトは『ケーキの箱』——開ける前のドキドキ感が、この建物には詰まっている。

石川県建築美世界の名建築
まちとしょテラソの外観イメージ(AIによるイラスト)
·長野県上高井郡小布施町

麦わら帽子の下は、間仕切りのないワンルーム——小布施町立図書館 まちとしょテラソ

北信濃の山並みに呼応する山なりの屋根、館内には仕切りのない大きなワンルーム空間。館長も設計者も全国公募で選ばれ、町中の飲食店や酒屋が本棚を持つ「まちじゅう図書館」まで広がる。愛称と館内装丁料理まで、町ぐるみでつくり上げた図書館。

長野県建築美駅チカ
大和市文化創造拠点シリウスの外観イメージ(AIによるイラスト)
·神奈川県大和市

本が主役じゃない、人が主役の図書館——大和市文化創造拠点シリウス

エントランスホールから書架が並び、館内どこにでも本を持ち運べる「全館図書館」。開館からわずか3年で年間900万人が訪れ、日本一来館者数の多い図書館とも呼ばれる。芸術文化ホール、屋内こども広場まで併設した複合施設は、大和駅前を丸ごと文化拠点に変えた。

神奈川県駅チカ建築美
多摩美術大学図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·東京都八王子市

ハイヒールの柱が支える、三次曲線のアーチ——多摩美術大学図書館

岐阜メディアコスモス、せんだいメディアテークに続く伊東豊雄建築3館目。正門から続くスロープをそのまま引き込み、ハイヒールのように細く絞り込まれた柱脚が三次曲線のアーチを支える。ガラスとコンクリートが一体化した、大学キャンパスの中の実験建築。

東京都建築美要予約
国際子ども図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·東京都台東区

帝国図書館は、ガラスの本になった——国立国会図書館 国際子ども図書館

明治39年築のルネサンス様式・帝国図書館を、安藤忠雄が曲線のガラス棟でつなぎ直した。夏目漱石も森鴎外も通った近代建築に、図書約50万冊、絵本や楽譜・CDなどの資料約30万点、あわせて約80万点の児童書コレクションが眠る。新旧の対比そのものが展示になっている図書館。

東京都建築美無料
飛騨市図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·岐阜県飛騨市

「君の名は。」が実在した街で、本を借りる——飛騨市図書館

新海誠監督『君の名は。』の舞台・糸守町のモデルとなった飛騨古川。瀬戸川に鯉が泳ぐ白壁土蔵街、気多若宮神社、そして飛騨古川駅——作中の風景がそのまま実在する町の中心に、図書館そのものもロケ地の一つとして立っている。飛騨の家具に囲まれた木のぬくもりある館内から、聖地巡礼と食べ歩きの一日へ。

岐阜県Wi-Fiあり学習室あり
小倉公園の桜に囲まれた美濃市図書館のイメージ
·岐阜県美濃市

小倉公園の桜と、和紙の灯る町並みへ——美濃市図書館

1300年の歴史を持つ美濃和紙と、江戸時代の情緒が残る「うだつの上がる町並み」。日本三大和紙産地のひとつ・美濃市の図書館は、小倉山城で知られる小倉公園の桜の陰にひっそりと佇む。町並み散策と、秋の美濃和紙あかりアート展を組み合わせて訪れたい。

岐阜県駐車場あり学習室あり
市民公園の緑に囲まれた各務原市立中央図書館のイメージ
·岐阜県各務原市

桜並木と航空機の街の、40万冊図書館——各務原市立中央図書館

新境川堤の桜並木と、日本唯一の航空宇宙博物館。二つの顔を持つ各務原市の中心・市民公園に、約39万冊を誇る中央図書館がある。自習スペースが豊富で夜7時まで開館、公園を挟んで隣にはイチョウ並木のイルミネーションも。一年中楽しめる図書館エリアだ。

岐阜県駐車場あり学習室あり
軒下を水路が流れる郡上八幡の町並みと図書館のイメージ
·岐阜県郡上市八幡町

水音とともに本を読む、郡上八幡の図書館——郡上市図書館 はちまん分館

町のいたるところに清らかな水路が流れる「水のまち」郡上八幡。天空の城・郡上八幡城の麓、総合文化センター内に図書館がある。日本三大盆踊りのひとつ・郡上おどり、宗祇水、食品サンプル発祥の地——水と踊りの城下町を巡る旅の拠点にしたい。

岐阜県駐車場ありラノベ
バンコク都立図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)
·タイ・バンコク

37度の街に、別世界があった——バンコク都立図書館

日本に帰るため、タイ観光最終日。暑さに限界を感じてふらりと入った図書館が、思いがけず美しかった。奥のエリアに入るにはパスポートが必要と聞き、言葉も通じない国で少し怯んでしまった。飛行機の中で館内の写真を見て、中に入ればよかったと思いながら次こそ必ず入ろうと心に決めた。

タイ観光地近く海外