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·岐阜県恵那市·約7分

バローを創った男が贈った図書館——恵那市中央図書館

スーパーマーケット「バロー」創業者の財団が建設費を全額寄付し、市に贈った図書館。車で20分ほど走れば、女城主の伝説が残る岩村城下町と日本三大山城のひとつ・岩村城跡、そして木曽川をせき止めた渓谷美・恵那峡が待っている。

恵那市中央図書館の外観イメージ(AIによるイラスト)

※画像はAIによる外観イメージです。実際とは異なります。

岐阜県恵那市。木曽川の渓谷美・恵那峡と、女城主の伝説が残る岩村城下町で知られるこの街の中心に、地元企業の寄付によって建てられた図書館がある。

バロー創業者の財団が建てた図書館「伊藤文庫」

恵那市中央図書館は、2006年に財団法人伊藤青少年育成奨学会が建設費の全額寄付を表明し、2007年7月に開館した。この財団の理事長を務めたのが、恵那市に本店を置くスーパーマーケットチェーン「バロー」の創業者で、恵那市名誉市民でもあった故・伊藤喜美氏である。この由来から、恵那市中央図書館は「伊藤文庫」の愛称でも親しまれている(岩村町にある岩村分館も「岩村分館〜伊藤文庫〜」の名を持つ)。

2004年の合併で新・恵那市が発足した際、旧岩村町・山岡町・明智町・上矢作町・串原村の4町1村には公共図書館が存在せず、旧恵那市の図書館も床面積737.97平方メートルと手狭だった。そこに地元財団からの寄付という形で新図書館が実現した経緯は、地方都市における図書館整備のひとつのモデルケースといえる。

開館当初は5万5,000冊程度を想定していた蔵書数は、2006年時点ですでに10万冊を超えていた。2024年時点では26万4,505冊に達している。マスコットキャラクターは「ブンさんとクンたん」。岩村町にも分館があり、利用者カードは中央図書館・岩村分館・市内コミュニティセンター図書室で共通で使える。

館内はWi-Fi対応。学習専用の個室こそないものの、電源が使える席が一部にあり、持ち込みPCでの作業もしやすい造りになっている。

敷地内に佇む蒸気機関車

図書館の敷地内には、旧国鉄明知線(現在の明知鉄道)を走った「国鉄C12形蒸気機関車74号機」が静態保存されている。1934年(昭和9年)三菱造船神戸造船所製。1950年に中津川機関区に配属されて明知線を走り、1972年の廃車後は恵那市役所での展示を経て、2007年の図書館開館時にこの場所へ移設された。

屋根と柵に守られて良好な状態を保っており、手を触れることはできないが常時無料で見学できる。本を借りるついでに、地元を走った蒸気機関車の姿を眺めていくのもいい。

女城主の城下町、岩村へ

図書館から車で20分ほど走ると、時代の重なりを感じる町がある。

岩村町。800年余りの歴史を持つ三万石の城下町で、江戸時代の風情がそのまま残る。中心にそびえる岩村城跡は、日本三大山城のひとつに数えられる山城で、七段に積まれた石垣が山中に今も残る。織田信長の叔母・おつやの方が女城主を務めたという伝説があり、その物語がNHK連続テレビ小説『半分、青い』のロケ地に選ばれた背景にもなっている。

城下町を歩けば、五平餅や栗きんとんといった郷土グルメ、地元の酒蔵など、江戸から続く商いの町の空気を今も感じられる。

恵那峡と中山道、二つの風景

図書館から反対方向、車で10分ほどの距離には恵那峡がある。木曽川を大井ダムでせき止めてできた人造湖で、大正9年に地理学者・志賀重昴が命名した。両岸に奇岩・怪石が立ち並び、遊覧船に乗れば「獅子岩」「屏風岩」といった巨岩を間近に眺められる。

同じく市の中心部には中山道大井宿の跡が残る。明治天皇が巡行の際に宿泊した「明治天皇大井行在所」も見学でき、旅籠町としての歴史を今に伝えている。

アクセス

  • JR恵那駅より徒歩約10分
  • 図書館専用駐車場53台(土日祝は臨時駐車場あり)

こんな人におすすめ

  • 地方創生・地域経営に関心がある人 — 地元企業の財団が図書館を建てて市に寄付した、というユニークな成り立ちに触れられる
  • 戦国時代の女城主伝説が好きな人 — 岩村城跡・城下町とセットで巡ると物語が立体的に見えてくる
  • 渓谷美を楽しみたい人 — 恵那峡の遊覧船クルーズは四季を通じて表情を変える
  • 中山道歩きに興味がある人 — 大井宿から岩村城下町まで、江戸期の宿場と城下町を一日で巡れる

周辺スポット

史跡

岩村城跡

日本三大山城のひとつに数えられる山城跡。七段に積まれた石垣が山中に残り、織田信長の叔母・おつやの方が女城主を務めたことでも知られる。本丸跡までは麓から徒歩約40分の山道。

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車で約20分
歴史的町並み

岩村城下町

江戸時代の風情を残す800年の歴史を持つ城下町。重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、五平餅や岩村醸造の酒蔵など食べ歩きも楽しめる。NHK連続テレビ小説『半分、青い』のロケ地。

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車で約20分
渓谷

恵那峡

木曽川を大井ダムでせき止めてできた人造湖。両岸に奇岩・怪石が立ち並び、遊覧船で渓谷美を間近に眺められる。大正9年に地理学者・志賀重昴が命名した。

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車で約10分
史跡

中山道大井宿(大井宿本陣跡)

中山道六十九次のひとつ、大井宿の本陣跡。明治天皇が巡行の際に宿泊した「明治天皇大井行在所」も見学できる。

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車で約10分

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恵那市はJR中央本線・中央自動車道の要衝。恵那峡や岩村城下町を巡る拠点として便利です。

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