100年目の書庫、県庁所在地を離れて——北海道立図書館
1926年に札幌で生まれ、1967年に江別へ移った北海道立図書館。都道府県庁所在地にない唯一の道立図書館として、2026年に開館100周年を迎える。

※画像はAIによるイメージです。実際とは異なります。
Phase 4は「県立図書館を北から南へ」がテーマ。その第1館は、北海道立図書館——だけど、いきなり札幌ではない。この図書館があるのは、札幌から電車で30分ほどの江別市だ。
県庁所在地にない、道立図書館
もともとは1926年(大正15年)、札幌市中央区に「行啓記念北海道庁立図書館」として開館した。手狭になったことなどを理由に、1967年(昭和42年)に江別市文京台へ移転し、現在の「北海道立図書館」に改称。47都道府県立図書館の中でも珍しい、県庁所在地に所在しない道立図書館というポジションに収まった。そして2026年度、この図書館は開館100周年を迎える。
北方資料室という、この図書館だけの顔
館内で特に目を引くのが「北方資料室」。北海道はもちろん、かつての樺太(サハリン)や千島列島に関する資料を専門的に集めて保存している。道内の公共図書館としては珍しい、地域史・郷土史の専門コーナーだ。歴史好きにはたまらないスポットだと思う。
蔵書数は約104万冊。100万冊を超えるボリュームに加え、新聞・雑誌も約3万タイトルを所蔵するメガライブラリーだ。
もうひとつ見逃せないのが「図書館の図書館」としての役割。道内各地の市町村立図書館を支えるバックアップ拠点として機能していて、地元の図書館にない本をここから取り寄せて借りられる「インターネット予約貸出サービス」なども提供している。北海道の読書環境を裏側から支えている図書館、と言ってもいい。
アクセスと設備
JR大麻(おおあさ)駅から徒歩7〜9分。駐車場は無料で、車での来館もしやすい。館内の無料公衆無線LANが利用でき、「個人閲覧室(5席)」など指定席では電源コンセントも使える。
ただし、参考書や問題集だけを広げるいわゆる「自習」は原則禁止。座席はあくまで「図書館の資料を使って調べもの・研究をする人」のために用意されている、リサーチ特化型の図書館だ。純粋な受験勉強がしたいなら、隣接する札幌市の札幌市中央図書館や、近隣の江別市大麻公民館の学習スペースを検討するのがおすすめ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 北海道江別市文京台東町41番地 |
| 開館時間 | 9:00〜17:00(6〜8月の毎週木・金曜日は9:00〜19:00) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は直後の平日)・毎月末日(12月は28日、休日・月曜・土日の場合は直前の平日)・年末年始(12/29〜1/3)・蔵書点検(年1回・10日程度) |
| 蔵書数 | 約1,040,000冊 |
| Wi-Fi | あり |
| 電源 | あり(個人閲覧室5席) |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 学習室 | なし(試験勉強目的の自習は原則禁止) |
| 公式サイト | 北海道立図書館 |
こんな人におすすめ
- 北方資料室で北海道・樺太・千島の歴史資料に触れたい人
- 江別蔦屋書店や野幌森林公園とあわせて江別の街を楽しみたい人
- 100万冊超のメガライブラリーでじっくり調べものをしたい人
- 開館100周年という節目の図書館を訪れてみたい人
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図書館と連絡通路でつながる公文書館。2020年に江別へ移転してきた施設で、明治期の公文書など貴重な資料を所蔵している。図書館とセットで巡ると、北海道の近代史をより深く感じられる。
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