開館80周年、傾斜地に刻まれた迷宮の知——栃木県立図書館
1910年の二宮文庫開設に遡り、2026年に開館80周年を迎える栃木県立図書館。建築家・吉武泰水が傾斜地を活かして設計した、通路と階段が複雑に絡み合う地上5階地下1階の建物は、まさに知の迷宮だ。

※画像はAIによるイメージです。実際とは異なります。
宇都宮市塙田、県庁にほど近い傾斜地に建つ栃木県立図書館。2026年、開館80周年を迎えるこの図書館は、建築そのものが一種の知の迷宮になっている。
二宮文庫から80年、傾斜地に刻まれた知の迷宮
栃木県立図書館の歴史は1910年(明治43年)の「二宮文庫」開設に遡る。その後「栃木県教育会図書館」を経て、1946年(昭和21年)に現在の「栃木県立図書館」として開館した。移動図書館「あけぼの号」による貸出も1954年頃から行われるなど、県内公立図書館の中核として長く地域の学びを支えてきた。2026年で開館80周年という節目を迎える。
現在の建物は、建築家・吉武泰水が手がけたもの。傾斜地をそのまま活かし、各部屋を通路や階段で結んだ複雑な構造が特徴で、地上5階地下1階建て。建設から半世紀以上が経ち老朽化も進んでいるため、2011年には耐震改修工事のため旧宇都宮中央郵便局へ仮移転、2013年に業務を再開した経緯もある。将来的には栃木県立美術館とともに、栃木県体育館跡地(宇都宮市中戸祭)への移転が検討されているという。
蔵書数は約68万5,000冊。栃木県内トップクラスの蔵書量を誇り、郷土資料や行政資料などのリサーチ環境も充実している。
設備とアクセス
自習環境は充実していて、1階の学習室(個人用40席)は事前申請不要・誰でも自由に利用できる。しかもこの学習室に限り、軽食や水分補給の持ち込みも認められているという、長時間の勉強に優しい設計だ。パソコン作業をしたい場合は少し様子が違い、キーボードの打鍵音が出るため1階学習室ではなく3階地域資料室の「コンセントデスク」(3席)を使うことになる。さらに4階には、複数人で会話しながら課題や調査に取り組める「グループ学習室」(30席・要事前予約)もある。
フリーWi-Fiは館内で利用可能。図書館専用の駐車場はないが、隣接する県庁地下駐車場が使え、図書館利用者は最初の2時間まで無料(以降は30分150円)という手続きができる。
開館時間は火〜金9:00〜19:00、土日祝9:00〜17:00(月曜と毎月第4木曜が定休日)。夕方以降まで開いているので、平日の仕事帰りにも寄りやすい。バスなら宇都宮駅西口から「県庁前」または「県庁東」下車すぐ、周辺は県庁や市役所が集まる落ち着いたエリアだ。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 住所 | 栃木県宇都宮市塙田1丁目3番地23 |
| 開館時間 | 火〜金 9:00〜19:00(視聴覚室・読書活動支援室は17:00まで) / 土日祝 9:00〜17:00 |
| 休館日 | 毎週月曜(祝日の場合は翌日)・毎月第4木曜(祝日の場合は翌日)・特別整理期間(10月上旬・3月下旬の1週間程度)・年末年始(12/28〜1/4) |
| 蔵書数 | 約685,000冊 |
| Wi-Fi | あり |
| 電源 | あり(3階地域資料室コンセントデスク3席) |
| 駐車場 | あり(隣接の県庁地下駐車場、2時間無料・以降30分150円) |
| 学習室 | あり(1階40席・申請不要・飲食可/4階グループ学習室30席・要予約) |
| 公式サイト | 栃木県立図書館 |
こんな人におすすめ
- 傾斜地を活かした個性的な建築を体験したい人
- 静かな学習室でしっかり自習に取り組みたい人
- 大谷資料館や二荒山神社と合わせて宇都宮観光を楽しみたい人
- 栃木県内でも指折りの蔵書量に触れたい読書好き
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